FXで扱う通貨について

メジャー通貨

アメリカ:USD

米ドルは世界一の経済大国アメリカの通貨です。

その通称としてUSドル、米ドル、アメリカ・ドル、USDが使われていますね。アメリカ以外のいくつかの国や地域で公式の通貨として採用されているほか、その信頼性から、国際決済通貨や基軸通貨として、世界で最も多く利用されている通貨である。 それ故もっとも偽造されている通貨でもあります。北朝鮮やアフリカの貧困国などで悪い人が作る偽札といったらまずUSDドルです。

USDの中央銀行というべき存在はFRBになります。正式には中央銀行という形ではありません。

USDは個々の紙幣はアメリカ国内に12行ある連邦準備銀行が個々に発行していますが、その管理はワシントンD.C.にある連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board, FRB)が統括しています。それゆえFRBが中央銀行と同じような役割を果たしています。

FRBの歴代理事はそれこそ世界の金融を左右する立場にあります。それゆえその発言は世界でももっとも注目されるものとなり、「要人発言」となります。具体的には今後の金融政策について「どれくらい金利を上げるのか」「いつ上げるのか」について最も注目されます。

 

ヨーロッパ:EUR

EURとはヨーロッパで使われている統一通貨です。

近年はEU参加国が増えて、自国通貨を廃止してEUR導入をする国が増えており、使える国が格段に増えています。

中央銀行といえばECBになります。欧州中央銀行です。

知っての通りヨーロッパはEUという共同体を取り入れており、その中央銀行がECBです。こちらがEURを発行すると同時にEURの政策金利について発表を行います。

 

日本銀行:JPY

日本で使われている通貨日本円です。

発行機関は日本銀行です。よく私達が使っている千円札や1万円札とは正式名称を”日本銀行券”といい、発光体である日本銀行の信用によってその価値が保証されている、ただの紙切れです。日本銀行という存在がその価値を保証しているからこそ、価値をもった紙切れとなり、日本全国どこでも使えるわけですね。

歴代の総裁はことなかれ主義が強く、金利政策はあまり注目を浴びてはきませんでした。しかし黒田総裁がその職につくと異次元金融緩和という大規模な緩和策を実施、世界的に円安が進行し一気に注目を浴びるようになりました。

ただ近年は各国中央銀行が緩和の出口に向かう中1人出口政策に出遅れており、またも失策の予想がたっています。

 

イギリス:GBP

かつて昔「7つの海を支配した」大英帝国、イギリスの通貨ポンドです。正式名称はスターリング・ポンドといいます。

発行機関は1992年「ポンド危機」でジョージ・ソロスとやりあったイングランド銀行です。ちなみにイギリスは連合王国でもあるため、同じ王国の国であるスコットランドのスコットランド銀行、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、クライズデール銀行、北アイルランドのアイルランド銀行もポンドの発見を認められています。

歴史的にインフレが強く高金利の状態が続いていた通貨でもありますが、2008年のリーマン・ショック後は各国中銀のゼロ金利・マイナス金利政策によって金利も引き下げられています。

歴史的には第2次世界大戦までは「世界の基軸通貨」としての地位を保ってきましたが、大戦を経てイギリスは疲弊しアメリカにその地位を明け渡しています。

現在では取引量は日本円にも負けて世界4位、世界の基軸通貨としての面はありません。しかもポンドは輸出入の決済にはあまり使われてないため、取引の殆どは投棄対象となっているまさにギャンブル通貨です。

 

オーストラリアドル:AUD

AUDはオーストラリア連邦で用いられる通貨です、A$、豪ドルなどと称することもあり、日本では主に豪ドルの名称で伝わっています。

オーストラリアが歴史的にインフレが強い国ということもあり、政策金利は高めに設定されることが多く、高金利通貨として有名な面もあります。

日本のFX投資家ではスワップ金利をもらって、外貨預金にように寝かすスワップ投資家にとってのお気に入り通貨となっています。

もちろん高金利通貨ということで発行母体であるオーストラリア準備銀行の政策金利発表は非常に影響力が強く、豪ドルが一番動く瞬間でもあります。

また最近では資源国の面も強く、資源をもとめる中国との密接な関係になっています。それゆえ他国の通貨である中国の指標によって豪ドルが動くという少々奇妙な現象が起こっています。

 

カナダドル:CAD

CADはカナダで使われている通貨になります。

あまり印象が薄い通貨ですが、世界6位の流通量をもち、カナダという国が国土が広く資源豊かなこともあって資源国通貨として扱われています。

政策金利などはそれほど高くなく、むしろ隣国のアメリカの影響のほうが強くなっており、自国の経済指標では政策金利くらいしか影響が大きくありません。

 

スイスフラン:CHF

CHFはヨーロッパの中央に位置する永世中立国スイスで使われている通貨です。

地理的にはヨーロッパの真ん中ですがEUには加盟しておらず、もちろんEURも導入していません。

スイスという国が世界的にも安定しており、かつその金融も評価されていることから、スイスフランの評価も非常に高いです。その評価の高さから、日本円と並んで世界的リスクオフにはスイスフランが買われます。

スイスとしては自国通貨高が厳しいため、幾度となく実弾介入や口先介入を繰り返すなど、各国中銀と比較しても為替市場へ介入する頻度が高い通貨でもあります。

2015年にはその介入を続けてきましたが、ほぼ敗北という形で買い支えを中断。スイスフランが瞬間的には4割高になるなどメジャー通貨とは思えない変動が起き ”スイスフランショック” として歴史的な事件となりました。この事件によりヨーロッパのFX会社のいくつかが破綻や身売りをする羽目になりました。

 

マイナー通貨

マイナー通貨とはUSD、EUR、JPYといったメジャー通貨ほど取引量をもたない文字通りマイナーな通貨です。ただ新興国に多いリスクの高いエキゾチック通貨と混同されることもあります。

エキゾチック通貨と異なるところ
マイナー通貨は流動性が確保されているため取引ができないことはありません。
一方エキゾチック通貨は流動性そのものが低いため、相場が荒れたり突発的な事故が起こると取引自体が停止されるリスクがあります。

 

ニュージーランドドル:NZD

オーストラリアのお隣、ニュージーランドで使われる通貨です。NZD、NZドルと言われますが、ニュージーランドにいる飛べない鳥:キウイの名前をとってキウイと呼ばれることもあります。特にニュージーランドという名前が長いので、もっぱら「キウイ」と略されて使われています。

隣国オーストラリアと同様金利が高く、高金利通貨として有名です。ただ人口わずか300万人の小さな国のため通貨としての安定はメジャー通貨ほどではなく、エキゾチック通貨並のリスクがあるとも言われています。

日本ではメジャー通貨のような扱われ方をしていますが、世界的には通貨の流通量がスウェーデン・クローナよりも低く、通貨の安定性や流動性からはメジャー通貨のとはいえません。

 

ポーランドズロチ:PLN

ズロチはポーランドで使われている通貨です。

ポーランドはEU加盟国ですが、自国通貨であるPLNを放棄はせずそのまま利用しています。

00年代後半で金融危機の際に売り込まれたことがありますが、もちこたえた経緯があり、他の通貨よりは多少信用が高くなっています。ただし流通量自体は多くなく、かつてドイツとポーランドで通貨価値が異なる時代ではドイツ人が物価の安いポーランドで買い物をするためにズロチを両替する行為でレートが大きく変動するくらいでした。

 

香港ドル:HKD

HKDは香港で使われている通貨です。

香港は中国の一部ですが、現在も経済特区といった特別地区扱いになっており、香港で独自通貨を発行しています。香港上海銀行、スタンダードチャータード銀行、中国銀行 (香港)の3行が香港ドルを発券します。

その価値はアメリカの米ドルとペッグ制を採用しており、米ドルの価値と連動するようになっています。ペッグ制はファンド税に狙われやすく、米ドルペッグ制をとっていた東南アジアは90年代後半に売り浴びせを受けたことがあります。

しかしその際香港ドルは、HKDを調達する際に同額の米ドルを預託しなければいけない制度により金利が高騰し、ファンド税は金利の支払いに耐えられず撤退。結果として米ドルペッグ制を守ったまま今に至ります。

 

 

エキゾチック通貨

上述のマイナー通貨よりもさらにリスクが高い通貨です。

主に流動性が異なり、ちょっと相場が荒れたり、事件が起こったりすると取引自体が停止されることもあります。

最近では人気の南アフリカランドやトルコリラが投資の対象となっていますが、取引停止だけでなく、通貨価値が暴落して大損をする可能性も非常に高い通貨です。

マイナーとエキゾチック
マイナーとエキゾチックの明確な境目はありません。
取り扱うFX会社によって異なることもあるので、
一概にこの通貨がマイナー、これがエキゾチックと分類されてはいません。

南アフリカランド:ZAR

ZAR南アフリカ共和国の通貨です。

歴史的にインフレが強く、また通貨価値が安定していなかった歴史があります。

そのため通貨価値は安定せず、その評価もよくありません。政策金利自体は非常に高い状態が続いていますが、それはインフレが抑えられていないことの裏返し。通貨価値は長年下落一本調子です。

 

トルコリラ:TRY

TRYはトルコで使われている通貨です。

他の新興国と比較しても非常にインフレの強い国であり、インフレが抑えきれずに通貨単位を切り下げるデノミネーションを幾度となく繰り返してきました。

通貨価値は常に右肩下がりであり、2018年は一年でその価値が半値になるなど通貨崩壊瀬戸際になるほどの暴落をしました。高金利に惹かれて投資していた日本人投資家の大半がロスカットの憂い目にあい、高金利エキゾチック通貨に投資した人たちがどのような結末を迎えるのかの実例をこれでもかと示してくれました。

 

メキシコペソ:MXN

ペソはメキシコで使われている通貨です。

アメリカの隣国ではありますが、メキシコはインフレが抑えられずに何度もデノミネーションを繰り返したことがあります。

近年ではアメリカを避ける国々による工場建設などで需要は増加、以前よりは安定するようになっています。

ただエキゾチック通貨では安定しているというレベルです。

 

 

いろんな通貨に投資できるFX会社

FX会社のほとんどはUSD、EUR、JPYなどのメジャー通貨を取り扱っており、メジャー通貨を取引したいのであればFX会社を選ぶ必要はありません。どこのFX会社でも取引できるからです。

一方、マイナー通貨(NZD除く)やエキゾチック通貨は各FX会社によって取扱が異なるため、FX会社を選ばないと取引できないことがあります。

高金利通貨を多く取り扱う日本のFX会社の多くはZARやTRYを取り扱っていますが、その大半はZARJPYのみ、TRYJPYのみとクロス円しか取り扱っていないことがほとんどです。

USDTRY、EURZAR、といった他メジャー通貨とのペア、果てはTRYZARといったエキゾチック通貨同士のペアを取り扱っているところはほとんどありません。やはりそういった通貨をトレードしたいのであれば海外FX会社を利用しなければいけません。

有名なXMなどではZAR、TRYなどに加えてMXN、PLN、HUFなども取引できます。代表的なところでは海外FX業者のXM口座開設すると、888倍のハイレバレッジ取引ができます。他にはHotforex口座開設するとレバレッジ1000倍でボーナスまでついてきます。